なんとなく、論文を自分で書くときはどのようなことを意識すればいいかを自分に言い聞かせるつもりで調べてみます、 あまり参考にはならないと思います...。
メモ
モチベーション・スケジュール
- 結局、スケジュールに毎日時間を確保して、少しずつでいいので習慣になるように続けていくことが大事
- 書くという作業は競争でもゲームでもない、科学の世界でコミュニケーションを図るために行っている([1])
- まとまった時間はいつまで待ってもこないものなので、スケジュールを確保する
論文の構成・文章
論文やレポートの書き方については多くの大学・研究室が資料を公開しているのでそれらに一度目を通す。
www.slideshare.net
これらを踏まえつつ、既存の論文・研究に章立ての構成や記号を合わせるようにする。とりあえず章立てだけ考えて見ると、例えば
- 概要(ABSTRACT)
- 誰もが概要と結論を始めに読むことを意識する
- 導入(INTRODUCTION)
- Figure 1: 提案する手法の概要が分かるイメージ図
- Figure 2: この論文で扱う問題やデータの典型例
- どのような問題が存在して、それをどのようにして解決したいかを示す
- 既存の手法を貶めるのではなく、既存を踏まえて更にどのような問題を解きたいのか・明らかにしたいのかを述べる
- 提案手法では、XXXを用いることでそれを解く
- XXXはYYYだから、解くことができる
- この論文の貢献は以下のようにまとめられる(例:Our contributions in this study are as follows:)
- 必要ならば論文の章立て・構成も一段落で説明する
- 関連研究(RELATED WORK)
- 導入の後か結論の手前
- 手法をいくつかの大枠に分けて、それぞれの枠組みの中で代表的な手法・近い手法を挙げる
- 提案手法と同じ・近い枠組みの手法については何が違うのかを示す
- 問題設定
- 用語や記号の定義、数が多い場合は問題設定の手前に章として用意してもいい?
- 何が入力で何が出力となるか・何を最適化しようとしているか等を明記する
- 提案手法
- 手法の概要
- 手法のアルゴリズムの疑似コード・数式
- 複数ステップに別れるアルゴリズムならばステップごとに章を分けて、必要ならばステップごとの影響を調べるAblation Studyを行う
- 評価
- 実験設定(Experimental Setup)
- XXXを確かめるために実験を行う
- 使用するデータセット・実験環境
- 類似手法や業界で一般的に使用される環境に揃える
- Baselinesの説明、関連研究との対応が取れているようにする
- 「XXXを確かめる」ことができる評価指標を設定
- 実験結果(Evaluation Results and Analysis)
- 考察
- 結果のTable・figureが何を示しているか
- 元々解こうとした問題はどの程度解けているか
- 評価指標を良くすることが目的ではなく、良くなったことで何が判ったか・何を解決できたか・何が有効だと判ったかを示す
- Ablation Study
- 一部のパラメータや設定を変化させた場合の実験結果
- 自らの主張をサポートできる実験設定
- 知見が得られるような実験設定
- 考察
- 実験設定(Experimental Setup)
- 結論とfuture work(CONCLUSIONS AND FUTURE WORK)
- 謝辞(ACKNOWLEDGMENTS)
- Appendix
- データセットの集め方・データセットの詳細情報
- 実験のハイパーパラメータの細かい設定
- 実験環境・使用機材の詳細な設定
- Ablation Studyなどで載せきれなかった実験結果
とかでしょうか。
英語化
おそらく自分が何か英語の文章を書くときは、まず全て日本語で書いてから英語にしていきます。公にしても良い・対外的に公開しても良いデータについては極力ウェブサービスを使用。
- Grammarlyを通じて校正
簡単な翻訳はdeeplにて実行する。
- DeepL翻訳/DeepL Translate
参考文献
[1] できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)
- 作者:ポール.J・シルヴィア
- 発売日: 2015/04/08
- メディア: 単行本
本書の著者は心理学者の視点ですが、それ以外の分野であっても共通する内容や共感できる点は多くあると思います。論文を書くためにはどのような姿勢・動機を持つべきか 、どのような準備をするべきかなどにページが割かれている本です。