めも

ゲームの攻略・プログラミングの勉強内容・読んだ本の感想のような雑記を主に投稿するブログです

ユーザービリティ・UIの使いやすさの評価・指標についてめも

何も知らないのでひとまず調べた内容をメモしたものです。

ユーザービリティとは

u-site.jp

JIS Z 8521:1999によると、ユーザービリティの定義は

ある製品が,指定された利用者によって,指定された利用の状況下で,指定された目的を達成するために用いられる際の,有効さ,効率及び利用者の満足度の度合い

ユーザービリティは学習しやすさ(Learnability)、効率性(Efficiency,)、記憶しやすさ、エラー発生率の低さ、主観的満足度からなる要素を持っている。

  • ユーザービリティ:"指定された目的を達成するために用いられる際の,有効さ,効率及び利用者の満足度の度合い"
  • アクセシビリティ:利用しやすさ(アクセシビリティ - Wikipedia)、目的を達成するための機能へのアクセスのしやすさ
  • ユーティリティ:システムの機能がユーザーの要求を満たしているか

ユーザーがツールやアプリを使いやすいと感じるかどうかを理解するためには、プログラムがユーザーにどのように見えているかを理解する必要がある。

  • 実装モデル:実際に実装されたプログラムそのもの
  • 表現モデル:プログラムをユーザー側からどのように見えるか定義したもの
  • 概念モデル:ユーザーが表現モデルを通じてプログラムを(単純化して)認識した内容

ユーザービリティテスト

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評価指標

Quality in Use Integrated Measurement(QUIM)モデル[1]における指標([1]内Table 3より)の例として以下のようなものがある。以下はあくまで自分の解釈です。

  • Resource utilization:ソフトウェアはその機能を実行する上で適切な寮のリソース(メモリやCPUなど)を使用しているか
  • Attractiveness:ユーザーにとって魅力的、興味を持ってもらえるソフトか

これらに対応するものとして、ISO/IEC 9126-1ではソフトウェアの品質特性モデル以下の項目が定義されている。

  • 効率性(efficiency) - ソフトウェアの性能やそれに要するリソース量に影響する特性群。

    • 時間効率性(time behaviour)
    • 資源効率性(resource behaviour)
    • 標準適合性(compliance)

    ...

  • 使用性(usability) - 利用するのにかかる手間、個人の努力などに影響する特性群。

    • 理解性(understandability)
    • 習得性(learnability)
    • 運用性(operability)
    • 注目性 (attractiveness)
    • 標準適合性(compliance)

引用元:ISO/IEC 9126 - Wikipedia

  • Likeability:ユーザーのソフトウェアに対する認識や感情
  • Flexibility:ソフトウェアのユーザーインターフェースを(ユーザー自身が?)適切に調整できるかどうか
    • ウィンドウサイズを変化させたり最大化した時の表示ズレなどを指していると思われる
  • Minimal action:最小のステップでユーザーの目的のタスクを実行できるか
  • Minimal memory load:タスクを実行する上でユーザーに考えることを求められる最小限の情報[4, Lin et al, 1997]
    • 例:フォームに入力例がないとユーザーはどのようなフォーマットで入力するのが適切かを考える必要がある
    • デフォルト値や入力例をつけて考えさせる量を減らす

  • Operability:ユーザーがタスクを実行する上で最低限必要な作業量
  • User guidance:ユーザーへのヘルプや説明がユーザーがタスクを実行する・エラーや問題に出くわした際に意味のあるもの・適切な助けになっているかどうか

  • Consistency:デザイン上の一貫性

ソフトウェア内のフォントの統一、ブロックの位置や配置の統一など。

www.slideshare.net

  • Feedback:ユーザーの行動や入力に対して意味のある応答(視覚的な変化、タスクの実行)を行なっているか
  • Resource safety:リソースが適切に管理されているか
  • Readability:文章や画像内部のテキストが読みやすい・理解しやすいか

他、操作しやすさ、プライバシーなど。定量的な評価指標としては[1]のTable 5など、ただ史料自体が10年前なので具体的な内容は最近の書籍を購入した方がいいかもしれない。タスク実行までの時間、画面遷移の変化回数、マウス移動距離、最小限必要な操作と実際に利用したユーザーの操作回数の比率など。

ユーザビリティエンジニアリング(第2版)―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法―

ユーザビリティエンジニアリング(第2版)―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法―

参考文献

  • [1] Seffah, Ahmed, et al. "Usability measurement and metrics: A consolidated model." Software quality journal 14.2 (2006): 159-178.
  • [2] Lam, Heidi, et al. "Empirical studies in information visualization: Seven scenarios." IEEE transactions on visualization and computer graphics 18.9 (2011): 1520-1536.
  • [3] Seffah, Ahmed, Nihal Kececi, and Mohammad Donyaee. "QUIM: a framework for quantifying usability metrics in software quality models." Proceedings Second Asia-Pacific Conference on Quality Software. IEEE, 2001.
  • [4] Lin, H. X., Choong, Y.-Y., and Salvendy, G., 1997. A proposed index of usability: A method for comparing the relative usability of different software systems, Behaviour and Information Technology, 16: 267-277.

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