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システムアーキテクト試験(SA) を受ける

この記事は何

システムアーキテクト試験(SA)を受けようとおもったので、勉強した際の記録をメモします。現在の自分の業務とは関係が薄いのですが、一緒に仕事をしている人の理解を深めるために勉強。

試験までの総勉強時間は30時間くらい、参考書は購入してません。

メモ

試験要項

画像出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:システムアーキテクト試験

午前Iは免除されるので、午後II以降のみをすべて60%以上の点かつ午後IIの論文がAランクならば合格となる。過去問と解答は『IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題』にすべて公開されているので、基本的にはここをみながら勉強することになる。

難易度

出典:情報処理技術者試験の現状と課題 | デジタル時代の人材政策に関する検討会 試験ワーキンググループ 令和3年3月4日

難易度は受験者数の中で15%合格なので、一般的な資格としてみると難しい部類か。 また、受験者層の平均年齢は40前後とのこと。20代で受ける人は少ない?

勉強メモ

午前II

午前Iと午前IIは選択問題、基本を覚えれば大丈夫なはずなので何回か過去問を周回する。午後の記述にも必要な知識なので、解答とともに各手法をどのようなタイミングで使うべきか・メリットデメリットも覚える。

https://www.ipa.go.jp/files/000027415.pdf より引用

出典:https://www.ipa.go.jp/sec/old/users/seminar/seminar_tokyo_20151104-01.pdf

午後I

基本的には過去問に付属している講評を読みながら「〜の点をしっかり理解してほしい」「〜を心がけてほしい」と指摘される点でミスをしないように勉強する。4問から2問を選択する。専門用語の意味などは問われず、文を読んで理由などを文章で解答する形式が多い。また、一つの設問の解答のために、文章中の離れた箇所を確認する必要がある時もある。結構”癖(?)"があるように感じたので、全く対策せずに突破するのは難しいかもしれません

問われる点

過去問のページで公開されている「出題趣旨」より。『〜〜〜の能力を問う』、といった形で記載される。

  • セキュリティ対策を考慮したデータ管理方法を定義して設計する能力
  • 現行システムの問題を解決するためのアーキテクチャの決定・機能仕様の策定をする能力
  • 顧客からの要望をもとに、新しい機能を定義して業務プロセスや情報システムを設計する能力

など。基本的には

  • 現行システムの概要
  • 各業務の詳細
  • 現状の問題・改善要望
  • 改善後のシステム・新機能の説明

が順番に書かれており、なぜそのように見直したか・設計したか・機能を追加したかを解答する。90分が以外と短く、30分かけて一問+30分かけて一問+見直し30分で時間切れ。

調べた用語など

解き方

個人的に思ったこと。

  • はじめは各段落で何が書かれているかだけざっくり読めばok
  • 冒頭の現行業務の概要だけはちゃんと読む(その後の話が頭に入ってこない場合があるため)
  • 「なお、」「XYZは例外・対象外」などの補足や例外ケースがある場合、印をつけておく
  • 属性名や属性名になりうるもの(法人番号、等)は解答で使用することがあるので印をつけておく
  • 業務の制約や条件を満たすようにシステムが作られているかチェックして、システム側の条件が問われている場合は対応する業務を確認する

午後II

ここも講評を読みながら出題意図に沿った解答ができているかを確認する。 当日問題文を見てから文を一から考えるのは苦痛だったので、あらかじめネタになりそうなテーマをいくつか書いた上で挑む。

組込みシステムは仕事で扱う機会が少ないので勉強対象から外す。通常、午後2の3問目は組込みシステムが関係するものです。時間は2時間で一問選択、30分くらいで要点を箇条書きして、残りで文章作成という方針に。

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問われる点

過去問のページで公開されている「出題趣旨」と「採点講評」を確認する。『〜〜〜を評価する』、『本文は〜〜〜を具体的に記載することを求めている』といった形で記載される。おそらくこれらで指摘された点を書くことができないとAランクは不可能。 各年度ごとに、ざっと論点を箇条書きできるように練習。箇条書きできない・うまく文で書けない箇所はちょうどいい言葉をググって調べて見つける。

採点講評

実施事項の論述にとどまり、実施した理由や経緯など...読み取れない論述も見受けられた。...結論を導くにあたり、検討して取り組んだ内容を具体的に論述してほしい

と指摘されているように、問われている理由・経緯・具体的な評価指標は必ず書くことを意識する。

問いはア/イ/ウの3問構成で

  • ア:対象となる業務システムの概要+α
  • イ:設計方法とそのように対応した理由の詳細
  • ウ:独自の工夫、例外対応や評価方法などイの詳細を詰めるもの

のような構成になっている(気がする)。なのでアとイはある程度事前にネタを出すことができ、ウをしっかり解答できるかが分かれ目だと思った。以下、過去問とその講評を見て問われている点を簡単に書き出したもの。

  • 令和3年
    • アジャイル開発における難易度や優先順位の決定について具体的に論述することを求めている
      • アジャイルを選択した理由
      • USの分類や規模と難易度の調整方法の選択理由
      • USの優先順位付けの方法
    • 業務要件の分析方法や設計結果について具体的に論述することを求めている
      • 機能追加の背景と要求された要件の詳細
      • 要求された要件をどのように分析し、設計したか
      • 設計の目的と工夫
  • 令和1年
    • UIを決定するまでのステップを具体的に論述することを求めている、ユーザビリティを重視した情報システムの設計能力と経験を評価する
      • 利用者の特性と利用シーンの説明
      • どのようなユーザービリティを重視して、どのように設計したか
      • UI設計プロセスにおける工夫
    • システムテストの区分け・配慮・テスト結果の確認方法などシステムテストの計画立案能力を評価する
      • 対象となる業務システムの概要のみ
      • テストを効率的に実施するための工夫
      • テスト結果を効率的に確認する方法
  • 平成30年度
    • 業務からのニーズに応えるためにデータを活用した情報の提供システム
      • 業務からのニーズに応えるためのデータを活用した情報の提供
      • ニーズの分析方法
      • 情報の提供方法における課題
    • 既存パッケージを業務システムに取り入れる際のギャップの解決などを具体的に記述する
      • パッケージ導入の理由
      • パッケージと現行業務とのギャップ、その解決方法
      • ギャップの解決策の評価、改善余地の評価
  • 平成29年度
    • 非機能要件を定義する能力と意思決定者への説明能力
      • 対象となる業務システムの概要のみ
      • 非機能要件の検討プロセスと結果
      • 意思決定者に判断してもらうための工夫
    • 柔軟性を持たせる設計とコスト増加を抑えるための工夫など全般的な設計能力
      • 柔軟性を持たせる設計が必要になった理由
      • 柔軟性を持たせるためにどのような機能にどんな設計をしたか、業務ルールも含めて解答
      • 開発コスト増加を抑えるための工夫やその手法の評価
  • 平成28年度
    • 業務要件の優先順位付をするための手順と評価法
      • 対象となる業務システムの概要のみ
      • 業務の評価項目の設定方法と重み付け
      • 優先順位付
    • 業務システム移行に関する設計と評価
      • システム移行の概要
      • 移行時の制約条件や業務上の特性による制約
      • 業務に支障のない移行にするための工夫はあるか、そのような支障を想定したか
  • 平成27年度
    • 設計結果とその決定理由・利用者の理解dを高めるための工夫を論述する
      • 対象となる業務システムの概要のみ
      • システム要件を実現するためにどのようなシステム方式を設計したかと業務プロセスへの効果+実現可能性を評価
      • 上記システム方式設計を利用者に説明する際の工夫
    • 既存の業務機能の変更・追加をする際の工夫について具体的に論述する
      • 機能変更が必要になった業務課題は何か
      • どのような変更が必要で、なぜそれで課題を解決できると判断したか
      • 既存機能・既存システムへの影響を最小限にするためにどんな工夫をしたか
  • 平成26年度
    • 例外的な状況でも業務プロセスが実行できることを想定した状況について具体的に論述
      • 対象となる業務システムの概要のみ
      • システムで解決しようとした課題について
      • 例外的な状況でもシステムを動作できるように、想定した内容・起こり得る状況とその対応を述べよ
    • データ交換が必要なシステムでの設計・異常への対応について
      • データ交換を利用する目的
      • システムの制約事項を述べ、それをふまえてどのように設計したか
      • データ交換に伴う異常をどのように想定したか、そしてどのような対応をしたか

調べた用語など

(ア)

対象の業務と情報システムの概要+αが聞かれることが多い

  • 業務の流れ
  • なぜシステム開発が必要になったか
  • 一般的なシステムと比較した際の、この業務・システムに特別な点で、後程議論で触れる箇所

を書くようにする。そして、イ・ウで「その特性だからこの選択をした」とつなげられるようにする。

ア-1:対象の業務
 Xを運営するYでのZ業務が対象となる業務である。Z業務では、AのデータをもとにBを作成し、Cを顧客に提出する。現行のシステムは...という問題があり、今回あたらにシステムを刷新することとなった。
 対象業務の性質として、AAAのためにシステムのダウンタイムは最小限にする必要があることが挙げられる。また、BBBのためCCCサービスが停止した場合でもシステムを停止することができず、システムを稼働させ続ける必要がある。
ア-2:情報システム
 対象となる情報システムにはAAA機能・BBB機能・CCC機能・DDD機能がある。特に、DDD機能で扱うデータには保有個人データを多く含んでいるため高い機密性が求められる。また、AAA機能は顧客が頻繁に使用する機能であり、使いやすさが顧客満足度に直結する機能であるため、...を満たす必要がある。
(イ)

本題であり、分析・設計した内容+どのようにしたか・なぜそうしたかが問われることが多い。問題ごとに聞かれることが違うのでテンプレ無し、問いに答えて定量評価をしっかりする。

イ-1:業務要件の分析
はじめに、非機能要件について整理する。先述した『AAA』という制約があるため、・・性について詳細に要件を決めるべきとした。また、『BBB』のため、機密性・信頼性も検討すべきと判断した。
イ-2:〜〜〜〜
要件分析では〜〜(以下の概要)〜〜した。要件分析の際のプロセスを以下に示す。
①
②
③
...
イ-3:最終的な設計
 イ-2での分析やXXXへの有識者への聞き取り調査を経て、以下の結果を得た。
①XXXがYYYとなる
②AAAはBBBとCCCによって...
③DDDでシステムを構成し、Cのシステムが稼働していない場合は...とする
 ②の「PPP」という数値について、この時間が長いほどA社の顧客への影響が大きい。そのため、A社の〜〜〜にOOOを説明し、〜〜〜をすることによってリスク許容度を判断した。...
(ウ)

特に決まった質問はないが、(イ)における工夫点を聞かれることが多い。 (イ)をする上で独自に行った対策を、(ア)で触れた扱う業務独自の特性に絡めて解答するのがいい?「なぜそうしたか」をしっかり答える。

ウ-1: ・・性の高いシステムの検討
 イ-2の分析の結果、・・性が〜〜〜を達成する必要があった。これを達成するためには、単に使いやすいGUIをデザインするだけでなく、LLL・KKKチームと共に目標を共有し...する必要がある。これは、〜〜〜の数値が....の施策によっても変化するためである。LLL・KKKチームは〜〜〜のため、連携するためには以下の工夫をした。
・ああああ
・いいいい
 これらの工夫は、AAAの視点から効果的だったと判断した。また、ZZZによって継続的にAAAを評価できるようにすることで、...の対策をした。

話題にできるトピック

出典:失敗しない要件定義とリスク対策~システム(再)構築上流工程の強化に向けて~

過去問

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